● 人、物、金がなくても、起業し、2ヶ月目に売上300万を達成した話です。
まいどです。田渕です。今回は、私が、人、物、金がなくても、起業できた理由をお話します。
例えば、お店をする場合、最低でも、お金は必要ですね。テナントを借りたり、什器を準備したり、広告宣伝費もかかります。人、物、金を準備できていれば、よいですが、できていなくても、起業はできます。
私は、2000年に起業しました。31歳の時です。
「30歳で起業し、年収1000万で自由な生活をする」
これを20歳のときに決めて、行動しました。実際には、11年間頑張ったというより、2年ほど頑張った結果、起業できました。
当時、私は、会社員でした。給料も普通で、少し浪費癖があるため、貯金できない人でした。ですから、当然、まとまった、お金は、ありません。人脈も、特になく、不動産やお店を持っていて、そこで、何かができるという状態でもありませんでした。
まさに、人、物、金がない状態です。
しかし、起業することだけは、決めていました。
「30歳で起業し、年収1000万で自由な生活をする」
ということだけ、決まっていました。これが、当時望んだ結果です。夢とも言えます。
考え方としては、目標というゴールは決まっている。そのための手段は、何でも良いと思っていました。
ここが重要です。手段は、何でも良いのです。
2004年から、コンサルやセミナー講師を始めて、いろいろな人を見ました。結果が出ない人は、手段や現状を重要視します。人、物、金の話でも、同じです。
「人脈がないから、不利だ。」
「物がないから、できない。」
「お金がないから、できない。」
他にもありますよ。競合店が多いから売上が下がる。なども、できない言い訳の代表的なものです。
「なんとかだから、難しい。だから、どうする?」
これが大切なのです。
起業するにあたって、当時の私は、いくつか必要なものがあると、考えていました。
・売れる商品やサービス
・見込み客
・見込み客を集める仕組み
この3つが、そろえば、売上が上がって起業できると言うわけです。
もちろん、起業前には、何もありません。何を売れば、売れるのか?わからない。見込み客も、当然いない。集める仕組みもない。何もないのです。
まずは、できることから、やっていこうと思いました。
ホームページとメルマガを立ち上げて、人を集めました。ホームページのアクセス、メルマガの読者数増加に集中したのです。
もちろん、コンビニのようないろいろな内容を書いてものでは、ありません。1つのテーマに絞って、そこに興味がある人だけ、徹底的に集めました。
売れればいいなー。という考え方もなく、書いている記事で喜んでいただき、人が集まれば、喜んでいました。
その結果、ホームページは、月に500万アクセス。メルマガは、そのジャンルで企業を入れても、日本一になりました。
今、コンサルで教えている方法とは、真逆ですが、ここから、売れる商品を探すことになります。
人が多くいますから、売ってみれば、わかるのです。売れれば、ニーズが有る。売れないなら、ないわけです。
これは、メルマガ読者数を300人ほど、お持ちなら、同じようにテストできますよ。売れば、わかります。
ただ、当時の私は、
・見込み客
・見込み客を集める仕組み
は、持つことができました。寝ないで、やりましたからね。しかし、
・売れる商品やサービス
は、ない状態でした。テストしても、的はずれなものは、当然、売れませんでしたしね。
あるとき、読者さんの中で通販をされている業者さんが、いました。
「うちの商品を売ってみませんか?利益は折半で。」
ここで、気が付きました。見込み客は、いるわけです。商品を持っている人を探して、仲介すれば良いと。私は、賃貸不動産の営業も、少し経験があります。
賃貸不動産は、実際に、不動産を持っているわけではありません。空き部屋の情報が業者間で、共有されています。それを日々、空き確認し、お客様に仲介しているのです。
「賃貸不動産と同じことをすれば、仕入れコストはなくなる!」
と、わかったのです。
お店をするのは無理ですが、ネット通販ならできます。ホームページさえ作ればよいのです。売るのは、既存のアクセスが有るホームページ、そして、メルマガです。
まずは、その業者さん以外に、読者さんの知り合いの業者さんに電話しました。
「はじめまして、田渕と申します。社長さんは、いらっしゃいますか?」
完全に付き合いのない状態で、電話しました。
「御社の商品をネット通販させて下さい。仕入れは、毎回、注文ごとに振込いたします。御社にリスクは、全くありません。振込をしたら、お客様に宅配便で商品を送って下さい。」
まさに、不動産の仲介に似ています。
このやり方のポイントは、まず、販売業者さんに、全くリスクがないこと。単に、買わせてくださいと言っているだけですから。そして、送り先が、私ではなく、お客様のところというだけです。
ノーと言われることはない。と思いました。実際に、断られたことはありません。
そして、ネット通販をはじめました。
ここで、問題が1つあります。売れたら、仕入れ代金を毎回支払うことになります。そのお金の余裕が私には、なかったのです。(笑)
商品は、2万円で仕入れて、3万円で売る。3万円で仕入れて、5万円で売る。という感じでした。
1つ売れたら、1万円の利益です。
薄利多売は、客数を多く必要で、無理と思ったのです。そして、薄利多売すると、多数の接客メールが必要となります。
1つ売れて、1万円の利益なら、年に1000個売れれば、年収1000万です。1日3個売ればよいのです。
ネット通販の、この価格設定も、良かったのですね。
では。仕入れ代金をどうするか?です。わかれば、カンタン。先に、お客様から、お金を貰えばいいのです。
1:ネット通販で売れる
2:在庫確認を再度する
3:物を押さえる
4:お客様に先払いで、振り込んでいただく
5:入金確認後、仕入れ代金を業者さんに入金し、発送依頼
この流れなら、私には、手持ち資金は、ゼロでも行けるわけです。
お金がないからできないと。もっともらしい、できない言い訳をする人なら、思いつかない方法ですね。
なんとかだから、できないという思考は、何の良い結果も生みません。ないけど、できることはないか?と、できる方法を模索することが、コツです。
これで、ノーリスクでネット通販できることが、わかりました。
そして、実際に売ってみました。
見込み客を、しっかり集めていましたから、初月は2週間で40万円の利益がありました。
2ヶ月目は、300万売れて、100万の利益でした。
もし、あなたが、これから起業されたい場合、人、もの、金の全てがないところから、スタートする場合も多いでしょう。
そして、
・売れる商品やサービス
・見込み客
・見込み客を集める仕組み
この3つも、全てない場合もあるでしょう。
しかし、1つ1つ、揃えていけば良いのです。
今、できないこと。今、足りないことは、全く問題ありません。
今は、足りない。しかし、1年後、2年後には、十分にある状態を、今から準備すれば良いのです。
起業に成功しない人は、足りないのに高望みします。足りないのに、結果が出ないといいます。足りないなら、用意すれば良いのです。
では、話を戻します。
お客様から、先に、振込いただく商売を数ヶ月続けました。そして、世の中には代金引換という便利なものがあることに、気が付きました。
宅急便や佐川急便、ゆうパックなどの代引きは、契約が必要です。契約し、代金引換で売る場合は、その伝票を貼り、出荷します。
問題は、私の場合、手元に、全く商品が、なかったことです。
全ての商品は、全国の業者さんのところにあります。私は、業者さんに、いきなり、電話し、結果的に10社ほど、取引していました。
全て、初対面です。余談ですが、メインの取引先の社長さんとお会いしたのは、取引開始の2年後でした。(笑)
直接、代金引換で契約しても、ダメですから、取引先に相談をしました。幸い、毎月、少なくとも10万円単位。メインのところは百万円単位で発注し、信用が積み重なっていました。
各業者さんから、代金引換で発送して頂くことにしたのです。
注文、代金引換で発送、業者さんに宅配業者から入金、その後、私に入金という流れです。
もともと、売れても仕入れコストは、かかりません。代金引換の場合も、業者さんは、仕入れ代金を差し引いて、私に入金します。ノーリスクなのです。
リスクと言えば、取引先が倒産し、私が利益分を回収できないケースくらいでした。幸いにも、そのようなトラブルはありません。もちろん、15年以上たって、今、調べると当時の業者さんは、いくつか、倒産しているのですが。
これで、先振込みと代金引換の2つの支払い方法が、用意できました。さらに、代金引換の場合は、カード支払いも一部できました。
ここで、もう1つのメリットが見つかります。
銀行振込の場合、ご注文後、お客様の振込を確認し、仕入れを振り込む手間がありました。当時は、ネットバンクもなく、最初は通帳記入して、入金確認していました。毎日、銀行に通っていたのです。
その後、電話バンキングが始まって、電話で入金確認できるようになりました。そして、ネットバンクが始まると、入金があれば、メールが届きます。
三井住友銀行なら、入金確認メールに金額と振込した人の名前もメールできて、便利でした。今も、使っています。
ネットバンクの導入で、入金確認もカンタン。その後の仕入れの振込も、ネットでできるようになりました。銀行で記帳し、振込手続きをするより、すごく楽になったのです。
そして、代引は、もっと楽でした。注文いただいたら、送り先の情報を業者にファックスし、代金引換で送っていただきます。入金確認も、振込もいらないです。そして、お客様も、私に振り込む必要がありません。
これで、ますます仕事が楽になりました。自由な時間が増えたのです。
当時の私のネット通販での起業状況は、こんな感じです。
まず、毎週、各業者さんからファックスで在庫状況が届きます。一部の業者さんは、メールでしたら、ほとんど、ファックスでした。
私は、情報が届くたびに、各業者さんの中で最安値の商品から、売値を決めます。同じ商品でも、中古品のため、価格が違っていたのです。
売値を決めたら、ホームページを更新し、メルマガで告知します。宣伝広告費は、メルマガとホームページなら、必要ありません。
メルマガを出すと、必ず売れました。
売れたら、購入の流れの説明メールを送り、振込か?代引きを選んでいただき、販売が成立します。
「なぜ?ショッピングカートで、いきなり申し込み確定にしなかったのですか?」
今なら、そうしますよね。しかし、私の場合、仲介なのです。ご注文いただいた後に、再度在庫確認が必要です。業者さん自体も、販売されているからです。在庫があって、初めて、販売成立になるわけです。
このような形で、私の日々の仕事は
・週1回の通販サイトの更新
・週1回の販売メルマガ
これに加えて、普通の記事の更新やメルマガ配信も、週1回程度していました。今のブログのように、毎日更新するわけでは、なかったのです。
そして、1日3個平均で売れます。やり取りの途中で保留されることもあります。多めに考えて、3個売るためには、5人へ見積もりメールを出す計算でした。
あとは、売れたら、業者に発注です。
仕事は、毎日2時間もありません。更新しない日は、5通ほどのメール返信と、発送依頼だけですから。
すごく自由な時間が増えました。自由すぎるほどに。
しかし、人は、楽をしたい生き物です。より、楽にできないか?と考えました。当時は、ネットも、ISDNやテレホーダイの時代でした。外で、メールを受信や送信するときは、ノートパソコンをISDN対応の公衆電話につないでやっていました。
非常に面倒ですから、ネットで無料であるプログラムを改造し、携帯電話でメールの送受信をできるようにしました。
スマホではないですよ。当然、ガラケーです。
ネットバンクは、携帯電話でも、入れました。これで、外で遊んでいても、仕事ができるようになりました。今でいいますと、ノマドワーカーですよね。
外出中は、たまに、携帯でメールをチェック、注文があったら見積もりをメールします。これも、毎回書いたりしません。楽をしたいのです。
携帯の場合は、自分に携帯に見積もりメールの文面を送っておき、それをコピペして、携帯で送信します。ちなみに、パソコンでも、毎回書かないです。署名機能に、見積もり文章を登録し、署名を選べば、コピペできるようにしました。
ネット通販では、メールの返信スピードは命ですから。
このように、できないこと。困ったこと、面倒なことがあれば、どうすれば、できるのか?言い換えますと、どうすれば、楽になるのか?できる理由ばかり、考えていました。
起業に重要なことは、できる理由を考えて、実践することです。
できない理由は、馬鹿でも思いつきます。もっともらしく、できない理由を言う人が多いですよね。できない理由は、人の成長をストップさせるのです。
人、物、金がないなんて、本当に、どうでも良いことです。
そうそう、余談ですが、「今月の売上が少なくて、生活ができません。」というような事を言う人がいます。
起業で稼ぐお金は、準備に時間がかかるわけです。今頑張って、今月成果の出ることは、起業初期には、少ないのです。
私は、起業できた直前、究極に、お金がありませんでした。どうしたか?バイトに行きました。
生活費は、バイトで稼いで、起業できるまでは頑張ろうと、思ったのです。
ネット通販を始めて、初月に、40万の利益があったときは、夢かと思いました。夢なら、冷めてほしくないと思いました。
もちろん、夢やまぐれと思っていて、バイトは続けていました。2ヶ月目、300万売れて、100万の利益がありました。そこで、もしかしたら、夢じゃないかもしれないと思いました。
やっと、バイトを辞めてもいいかなと思えたのです。
面倒なことは、仕組みを作って楽をする。そうはしたいですが、面倒なことをする時期も必要なのです。
生活費がなかったから、バイトに行く。いたって、普通のことなのです。
儲かってきたら、やめれば良いわけです。
話は、それましたが、何もなくても、あきらめずに、ゴールに向かって、走って下さいね。
ゴールを決めて、できる理由だけを考えて、周囲のできない理由を言う人は、無視して頑張ってください。
1年、2年も頑張れば、良い結果は必ず出ます。
・売れる商品やサービス
・見込み客
・見込み客を集める仕組み
の3つだけをそろえて、いってください。売れないものは、売れませんから、見つかるまでは、いろいろテストしてみて下さい。
3つそろえば、儲かる起業ができます。
そして、目標が決まって、どのように考えて実践すれば、売上目標を達成できるか?それも、ノウハウ化しています。